こちらへ来てから2か月半も経って、いまさらですが、ようやく常滑市立図書館の利用カードを作って頂きました。

実は1年前に青海のふれあいホールで発表された「狐の嫁入」を見に来たときに図書館で少し時間をつぶして、そのとき見つけた本が気になりました。そのときは短期滞在だったので借りれるのがなかなか難しかったが、「今度こそ」、更に「今日こそ借りてやる!」と決心をして、さりげなく借りてきました。もともとハンガリーの音楽学校で講座を開いて日本の音楽を教えるために資料を探していましたが、講座を開かずにプロジェクトが途中で終わりました。
日本に来て改めて日本音楽を勉強する機会はいっぱいあると思います。青海か南陵で「今度こそ!」日本音楽のサークルを開けたらという名残の気持ちがあります。特に和楽器を用いた音楽に興味をもっていますが、もし日本の少し伝統的な音楽のサークルに興味を持った方がいらっしゃったら、声をかけていただけたら、うれしく思います。

さて本日貸していただいた2冊ですが、先日開催されたThe Libraryのブックトークを見習い、本の紹介をしてみます。まだ読んでいませんが、項目を見るだけで、なかなか珍しくうまくまとまった2冊のようです。完読したらまたちゃんとしたブックブログを致します。
一つ目の本は「日本民謡集」でございますが、見た目は普通の民謡集で(本当はその通り、普通ですが)、やっぱりシンプルでまたうまくまとまっているという印象があります。日本の地域ずつ代表的な民謡が並べてあって、楽譜と歌詞も付けてあります。一番代表的な歌以外も何曲か述べてあって、普段よりもバリエティで富んだ歌集で、楽譜にメロディの装飾も付いてて(歌の揺りなどが細かく書いてある)、この本なら民謡のプロになれますね。とは言ってもそれは無理かもしれませんが、よく勉強すること、また日本の民謡のあらすじを掴むことができるのではないでしょうか。
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2冊目に関しましては、「日本流行歌史、戦前編」でございますが、まず流行歌(りゅうこうか)とは「一体どういうことなんでしょう」と言ったところから始めないといけないのですが、実は「流行歌」の歴史はレコード会社の誕生で始まっているという風にいえば分かりやすいです。レコード会社が出現する前までは一般の(現在称:ポップス)大人気を得た曲は流行り歌(はやりうた)と呼ばれていたらしいです。流行り歌は自然に人気で選ばれた曲で、録音技術が進められていた時代はこれらの人気な曲を徐々にそのまま録音してレコードに残す傾向が見られました。レコード会社の登場で、ビジネス化が始まり、レコード会社が「歌手」や「レーベル」のイメージを作りかけ始めた。これらのレコード会社が利益を得るために作ってきたレコード音楽、流行り歌、また歌謡曲のことを総称で「流行歌」と言います。
先程借りてきたのが、こちらの「流行歌」の歴史を語る本の戦前編です。いろいろと興味深いお話やネタ、または(私にとって)新しいアーティストの発見は楽しみです♪♫♬

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文、写:Gyula