皆様

こんにちは。

本日は少し暖かく感じていましたが、気のせいでしょうか。昨日こちら青海市民センターで行われた「伝統文化のつどい」は良い天気に恵まれて、風はわずかに肌寒くても、人が賑わっているおかげで一切寒く感じていなかったです。
朝出勤してときにきれいに片づけてあって、昨日のイベントの賑わいの跡ほとんど残らず、人のいないふれあいホールを通る風が少し冷えていました。

日本に来てから、先日常滑文化会館で開かれた「邦楽のつどい」を続いて、昨日2回目に大いに日本の伝統芸能にふれることができました。演目は数といえば邦楽のつどいの方多かったが、「伝統文化のつどい」の方も内容が濃くてよかったと思います。日本舞踊、お囃子、矢田万歳、筝曲、雅楽だという満足感を与える内容で、どちらの団体も本格的な出演をして下さいました。

日本の「祭り」というのはヨーロッパにはなかなかないものです。フェスティバルと略すことができますが、そういわれるやはり細かく言えば中身は少々異なります。
お囃子という編成もなかなか見られないですね。青海の舞台で尾張大野梅栄車保存会と三和小学校のお囃子の演奏を楽しめることができました。本来はもちろんお祭りにてお囃子を楽しむのが一番ですが、演奏は本格的で大いに楽しめることができました。子どもたちの演奏も一人前で素晴らしかったです。

日舞というのも特殊な芸能だと思います。今週はいくつか日本の踊りの舞台を見る事ができましたが、気づいたことは踊りや舞には服装はとても大切だということ。やっぱり着物でヨーロッパの踊りはやりずらそうですし、逆に洋服で日本舞踊を踊ってみても伝われなさそうな気がします。あともう一つ気づいたのは、日本の踊りでは手の動きが重視され、足の動きももちろんとても大事ですが、服に隠されて、どちらかというと手の方が見どころになっています。現代の日本的な踊りでもたとえばパラパラとかでも手の振り付けをうまく合わせているのがポイントのようです。「常滑まち歌舞伎子」ども教室の生徒さんと先生の踊と舞を楽しんでいただけました。

矢田万歳はまたヨーロッパには全くないジャンルで、自分は勉強不足でジャンル自体が存在することを実は意識していなかったです。昨日子ども達と大人の出演を見ましたが、いまだに理解は浅いですが、おもしろそうな芸能だと思います。矢田万歳の出演は三和小学校の学生たちと「矢田万歳同好会」がして下さいます。

筝曲は前から知っていたジャンルですが、今回は源氏物語の背景について駒田貴子先生による講話も交じって、理解は深まって、大変よかったと思います。やっぱり古典のアートをちゃんと理解するために源氏物語もしらざるを得ないですね。長そうで難しそうですが、私もいつか読もうという気持ちになりました。青海市民センターを中心に活動して下さる、「邦楽アンサンブルいとたけ」と、「常滑ジュニア琴クラブ・竹風会」がお箏と尺八の演奏を届けてくれました。

源氏物語に雅楽も関係してきます。雅楽のことも前から知っていましたが、生で見たのが初めてです。本格的な雅楽の演奏と舞を観覧いただいて、とてもめでたく思います。衣装といい、舞台といい、音楽といい、「雅楽」ならではの「雅」が伝わってきました。雅楽の演奏は「尾張みやび会」がお届け下さいました。

芸能舞台の他にも野外パーティでガールスカートが大活躍で、菊見茶会とガールスカウトのジョイントプロジェクトでかわいいらしいベンチで抹茶とまんじゅうを頂き、「和」を感じられる雰囲気を楽しんでいただけました。
館内の展示はお習字、木の版画、絵画、生け花、それから俳句コンテストの作品はまだ展示してありますので、まだご覧になられていない方はぜひいまならまだ観覧できますので、どうぞご来館ください。

昨日主催の皆様、お客様の皆様大変お疲れ様でした。

文:Gyula